1.Ph.由紀の好きな言葉「Jカーブ効果」
2.適量の飲酒が死亡率を低下させる理由
3.ビールの効果
4.白ワインの効果
5.赤ワインの効果
6.脂肪肝7.アルコール性肝炎
8.肝繊維症
9.肝硬変
10.高血圧
11.アルコール依存症
全く飲まない人よりもある程度適量のお酒を飲んでいる人の死亡率が低く、逆に摂取量が多い人では死亡率が上昇するというデータが相次いで発表されています。この結果をグラフの縦軸に死亡率、横軸にアルコール摂取量をとると、全く飲まない人から徐々に死亡率の縦軸の値が減少し、ある程度適量のアルコール量をこえると逆に死亡率の値が増加しグラフは上向きに延びます。この適量飲酒がもたらす効果を、グラフの形から「Jカーブ効果」と呼んでいます。
これには人種や性別、地域条件を越えた共通性が見られます。これはストレス発散などの効用や虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)に対する予防効果などが原因と考えられています。
「Jカーブ」効果を検証した調査にはACSH(American Council on Science and Health、米国保健科学協議会/1993年6月)の報告があります。ACSHによると、「適量の飲酒は全死亡率を低下させ、アルコールをまったく摂取しないよりも健康にプラスである。一方、過度の飲酒は死亡率を大幅に上昇させる」としています。また、アルコールの許容量には個人差があること、「適量」の概念があてはまらないケースがあること(アルコール依存症者や薬物乱用者、飲酒運転、未成年者、妊婦、その他)も指摘しています。
死亡原因で大きなウエイトを占める心臓病に対して予防効果があるためと考えられています。アルコールが、心臓疾患を予防する効果のあるHDLコレステロール(善玉コレステロール)のレベルを上げ、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)のレベルを下げる働きがあるとされています。この他にもストレスに反応する冠状動脈発作を減少させる、といった要因も指摘されています。
ビールに含まれる麦芽には、美肌効果があるビタミンB2が含まれています。この他にも、ビタミンB群をはじめとして、カルシウム、リン、ナトリウム、カリウムなど、豊富なミネラル類がバランスよく含まれています。
白ワインは有機酸を多く含み、酸性度が高いため殺菌力が強い。実際、食中毒の原因でもあるサルモネラ菌を白ワインに付けたところ、10分後には47万個あったサルモネラ菌が60個に減ったという。他のアルコールや赤ワイン、酢などに比べても効果は絶大だそうです。
フランス人は他の欧米諸国と類似した油の多い食生活を送っているにもかかわらず、虚血性心疾患の発症率が低いことが知られています。いわゆる「フレンチパラッドックス」。
この理由としてフランス人がよく飲む赤ワインに含まれるポリフェノールが考えられました。赤ワインにはポリフェノールが多く含まれ、実験的にもこれを飲むと血液中の抗酸化能が上昇することが証明されたからです。しかしながら、赤ワインが動脈硬化を直接的に抑制するかどうかというのは、まだまだ十分証明されていません!アルコール自体が動脈硬化を抑制する作用をもっているので、アルコールによる可能性もあるからです。
1日5合以上の飲酒を1週間ぐらい続けていると必ず起こるといわれいるのです。肝臓の細胞内の脂肪量が増えた状態をいいます。
初期はとくに症状はないのですが、ひどくなると腫れてきます。自分のお腹(右側の肋骨の一番下あたり)を押してみて、硬くなっていたら脂肪肝の恐れアリ。大丈夫?
脂肪肝の状態でさらにアルコールを飲みつづけると、肝細胞の一部が破壊されてしまい、肝臓が炎症を起こします。そうすると、食欲減退、吐き気、倦怠感、腹痛、発熱、黄だん、肝臓が腫れて重苦しいなどの症状が出てきます。この肝炎を繰り返していると、肝硬変につながることに!。気をつけて。
肝臓の中に、目に見えない糸のようなものがたくさんできて、肝臓が硬くなる病気。このため、肝臓の血液の流れが悪くなり、細胞自体が傷ついてしまうの。自覚症状はアルコール性肝炎と同じですが、倦怠感や発熱、黄だんなどの症状はでないことが多いようです。
肝臓に何度も何度も炎症が起こると、胃腸から肝臓に入ってくる血液の流れが悪くなり、血液が肝臓を通り抜けられずに肝臓や脾臓にパンパンになるくらいに溜まってしまいます。そして、他の通り道を求めて、普段は通らない食道の血管を迂回しようとして、「食道静脈瘤(りゅう)」となります。食べ物が食道を通った摩擦で破裂し、大出血を起こしてしまうことがあり、死につながりうることもあるんです。
統計的な研究をもとにすると、1日2合以上飲んでいると血圧が高くなるという説もあります。高血圧は生活習慣病のなかでも最も多い疾患で、放っておくと脳血管障害、虚血性心疾患などの死亡率の高い病気を引き起こすことになります。
現在、230万人以上の患者がいるといわれています。かなり深刻な問題になってきてはいます。お酒がなければ気分がすぐれず焦燥感に陥る精神依存の場合や、お酒が入っている時は一見正常に見えるのに、アルコールが体内から消えていくと落ちつかなく、吐き気や手の震えを感じるなど身体依存の場合とがあります。