疲れ目、乾き目の人いませんか?点眼薬って気軽に購入できて、気軽に使えますが、逆に漫然とした使用に陥りやすいのも事実です。自分に最適な点眼薬選びましょう。ここでは、疲れ目や乾き目に使用する点眼薬を中心に解説します。
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疲れ目(眼精疲労)の原因と自覚症状
疲れ目の原因は、近視や乱視があるために眼の調節するのに無理な力が必要だったり、結膜炎のような感染が原因だったり、両眼の視力が不均一なためだったり、照明が不適切、過労、睡眠不足、ストレスなどさまざまな因子が考えられています。
自覚症状としては、「眼そのものが疲れた感じ」、「かすみ目」、「眼が痛い」という感じだけでなく、「肩凝り」、「頭痛」、「頭重感」、「胃部不快感」を訴える人もいます。
乾き目・ドライアイの原因と自覚症状
ドライアイとは、涙の分泌量が低下し、眼の表面が乾燥してしまうために眼の不快感を訴えたりすることをいいます。原因としては、加齢のみならず、コンピューター入力作業などで画面を凝視することによって、まばたきの回数が減少したために眼の表面が乾燥したりします。コンタクトレンズの装着によっても起きることがあります。ドライアイは眼球を傷つけることさえあります。
自覚症状としては、眼精疲労とほぼ同様で「眼が疲れる」、「眼に不快感がある」、「眼の重たい感じがする」、「まぶしい」、「かすみ目」、「眼がゴロゴロする」などです。眼科で簡単に涙の分泌量が減少しているかどうか検査できます。
点眼薬を使用する前に
疲れ目、乾き眼とよく似た症状であっても白内障や緑内障をはじめとした他の多くの眼の病気がひそんでいることもあります。自己判断で市販の点眼薬に頼るだけでなく、一度眼科医に診察してもらい、その上で自分にあった点眼薬を選択しましょう。
市販の点眼薬は一般に多種の成分が配合され、幅広いニーズに応えることができるようになっています。それに対し、病院でもらう医療用点眼薬は、一つの成分、それに対する効果を期待して使用されます。
コンタクトレンズを装着している人に注意
ソフトコンタクトレンズをしている人は特に注意。ソフトコンタクトレンズを装着したまま、防腐剤の入った点眼薬を点眼すると、コンタクトレンズに防腐剤が吸着してしまうのです。防腐剤の入っていない点眼薬か「ソフトコンタクトレンズ装用しているときの不快感」と効能効果に記載されているものにしましょう。最近では、防腐剤の入っていない使い捨てタイプがあるので、こういうものは安心して使用できます。
疲れ目(眼精疲労)の点眼薬に使用されている主な成分
眼の疲れを改善する
1. メチル硫酸ネオスチグミン
=視力の調節を支配する副交感神経を刺激して神経伝達物質を増強し、疲労で低下した機能を高めます。
2. ビタミンB2(FAD/FADナトリウム)
=黄色をしたビタミンです。角膜に栄養を与え、新陳代謝を促進します。
3. ビタミンB6(塩酸ピリドキシン)
=末梢神経に作用します。
4. ビタミンB12(シアノコバラミン)
=赤い色をしたビタミンです。視力の調節を司る毛様体の神経の興奮を高め、エネルギー代謝を高め、調節機能の中でも微動調節を改善します。
5.パンテノール(ビタミンB群)
6.タウリン(アミノ酸エチルスルホン酸)
7.アスパラギン酸カリウムマグネシウム
=筋肉の細胞の働きをよくします。
8.L-アスパラギン酸カリウム
=筋肉の細胞の働きをよくします。
9.ビタミンE(酢酸d-α-トコフェロール)
=血行をよくするだけでなく、化粧品の宣伝にもよく見られるように抗酸化作用を期待しています。酸化は老化の一つでそれをストップさせようというものです。
10.ビタミンA(パルミチン酸レチノール)
=夜盲症はビタミンAの欠乏症の発想から、これまで点眼薬への配合が難しいとされていたのですが、製剤技術の進歩でそれが実現できるようになりました。
充血をとる
角膜周辺の細胞を賦活させ、角膜周辺の毛細血管を生き返らせたり増殖させることで角膜の充血やびらんを取り除きます。粘膜の局所に作用し、充血をとります。
1. 塩酸テトリゾリン
2. 塩酸ナファゾリン
3. 塩酸フェニレフリン
4. dl-塩酸メチルエフェドリン
5. ε-アミノカプロン酸
かゆみをとる
アレルギー性のかゆみにも有効です。涙目にも有効です。
1. マレイン酸クロルフェニラミン
2. 塩酸ジフェンヒドラミン
3. 炎症を抑える
4. グリチルリチン酸ジカリウム
5. 塩化リゾチーム
ものもらい(抗菌作用)
感染により粘膜や角膜に炎症が起きている場合に有効です。ただし、2〜3日使用してよくならない場合には、眼科医に見てもらいましょう。逆に点眼薬を2〜3日使ってみたら、よくなってしまったという場合には眼科医にいく必要はありませんよ。
1. スルフィメトキザゾールナトリウム・スルファメトキサゾール
2. 硫酸ベルベリン
保湿成分
1. コンドロイチン硫酸ナトリウム
2. ヒアルロン酸ナトリウム
粘膜保護作用
1. アラントイン
清涼感を与えるもの
1. カンフル
2. l-メントール
表示義務がないので外箱とかには表示がありませんが、清涼感のある点眼薬にはこのような成分が配合されています。
調節痙攣型の眼精疲労に使用する薬剤
トロピカミド
塩酸シクロペントラート
人工涙液
ドライアイ、すなわち乾き目には、人工涙液タイプをおすすめします。疲れ目にも有効です。目薬をこまめに使用すると、とても楽になります。人工涙液タイプなら長期連用・比較的多量に使用しても安心です。
成分的には、塩化ナトリウムや塩化カリウムのような電解質と呼ばれる身体の成分です。配合を涙の成分にかなり近いところまでもってきています。
このタイプの点眼薬はソフトでもハードでもコンタクトレンズをしたまま点眼できるのが主流です。
有名市販薬
1. 新Vロートプラス(ロート製薬)
♪♪ロート、ロート、ローオトー♪♪ロート、ロートー、ローオトー♪♪ローオートーせーやーくー♪♪♪のフレーズ
ロートといえば目薬というくらい有名。Vロートシリーズでは、年齢別や商品の細分化してます。特徴としては、L-アスパラギン酸カリウムを配合、ビタミンB6なども配合しています。なみだロートドライアイは、コンドロイチン硫酸ナトリウムが配合され眼の乾きや疲れ目に有効で、角膜保護を期待できます。
2. アイリス(大正製薬)
♪アイ♪アイ♪アイ・リスー♪♪♪のフレーズ
原辰則の宣伝で一気に有名になりました。
ビタミンB2配合と比較的高用量のタウリン配合が特徴的、保湿成分コンドロイチン硫酸ナトリウムが配合されています。他に、防腐剤の入っていないアイリスCL-ネオといった使い捨てタイプもあります。
3. サンテドゥ プラスE(参天製薬)
医療用点眼薬部門では圧倒的な力をもつ参天製薬
ビタミンEとB12を配合して売りに出しています。
ビタミンEは血行をよくしたり抗酸化作用を期待します。ビタミンB12は調節機能の回復に働きます。若い男性に受けているのがサンテエフエックス、スーっとした強烈な刺激が眠気さましにも有効だったりする。残業おつかれ、受験生には好評?かな?
4. 新スマイル(ライオン)
♪♪♪シン♪スマーイルー♪♪♪のフレーズ
疲れ目・充血を売りにしています。粘膜保護するアラントインが配合されているのが特徴。戦前からあるんですよ。スマイルシリーズのスマイルブイインは、日本で始めてビタミンAを配合した点眼薬です。
5. 新マイティアA(武田薬品)
♪♪マイティアー♪-♪のフレーズ
乾き目に。人工涙液をベースにコンタクト使用者やドライアイの人をターゲット。他にビタミンなどを配合したマイティアビタミンB2B6E、清涼感のあるマイティアクールもあります。
正しい点眼方法
眼精疲労やドライアイの場合の点眼方法は、やはり疲れ目や眼の乾燥感を自覚した時に使用すると、効果を実感できます。しかし、朝起きた時、点眼すると眼の乾いた感じには非常に有効です。ただし、疲れ目をとる点眼薬の中には、爽快感を与えるための成分が配合されていることがあり、寝る前の使用は避けた方がよいかもしれません。
意外にある点眼薬の添加物によるアレルギー
点眼薬を使用したら、眼が痒くなった、しみる、充血したなんてことはありませんか?眼のまわりは赤く腫れ上がってしまったとかはどうですか?
点眼薬は、薬を水に溶かしてつくった医薬品であるので、安定化や防腐目的などにいくつかの添加物が入っていることがあります。
これに対するアレルギーであることもあるので要注意です。
主な可溶化剤(溶けない成分を溶けるようにする)
ポリソルベート、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、シクロデキストリンなど
主な安定化剤(溶解後の成分が安定化するよう添加される)
クエン酸、亜硫酸ナトリウムなど
主な等張化剤(点眼時の刺激がないようにしたり、溶解後の成分の安定化を図る目的で添加されます)
塩化ナトリウム、塩化カリウム、ホウ酸、グリセリンなど
主な緩衝液(点眼時の刺激がないようにしたり、溶解後の成分の安定化を図る目的で添加されます)
ホウ酸、リン酸、酢酸など
主なpH調整剤(点眼時の刺激がないようにしたり、溶解後の成分の安定化を図る目的で添加されます)
希塩酸など
主な防腐剤(雑菌汚染などから守ります)
塩化ベンザルコニウム、メチルパラベン、クロロブタノール、ソルビン酸など
主な粘稠化剤(点眼後、薬の効果の持続や眼の中によく移行するようにしたりします。)
ポリビニルアルコール、メチルセルロース、グリセリンなど