| 日焼けの手当て |
| 薬による手当て |
| 日焼け止め成分(サンスクリーン剤)について |
日焼けの手当て
日焼けをした皮膚は、早めのお手入れが重要です。日焼けしたところを水などで冷やして刺激を与えないようにします。
症状のひどい時は以下のような薬剤の適応があります。
日焼け後の皮膚は、角質層の水分量は低下し、遊離アミノ酸が減少してかさつきやすくなっています。炎症がおさまった後も化粧水や乳液で水分、油分を十分補う必要があります。
1. 非ステロイド性消炎鎮痛剤
日焼けによる炎症はプロスタグランジンによって引き起こされています。非ステロイド性消炎鎮痛剤の作用機序のシクロオキシゲナーゼ活性阻害は日焼けによる炎症を鎮めるのに効果が期待できます。
ただし、インドメタシンのようなOTC薬の外用剤にはl-メントールやカンフルのような刺激作用をもつ成分が配合されていることがあるのでよーく成分をみて、薬剤師に相談して購入しましょう。
OTC薬に配合されている成分:ブフェキサマク・ウフェナマート・インドメタシン・ケトプロフェンなど
2. 副腎皮質ステロイド剤
日焼けの炎症症状に対して、細胞膜からのアラキドン酸代謝に関係するホスホリパーゼA2の働きを阻害する作用をもっています。
ただし、全身の広範囲もしくは重症な日焼けの場合には全身的な副作用や内服薬との飲み合わせのおこる可能性がありこれも注意が必要です。医師・薬剤師に相談しましょう。
OTC薬に配合されている成分:酢酸プレドニゾロン・酢酸デキサメタゾン・ヒドロコルチゾン・酢酸ヒドロコルチゾン・デキサメタゾン・プレドニゾロン・吉草酸酢酸プレドニゾロンなど
3. 酸化亜鉛
亜鉛の収斂作用により炎症をおさえると考えられています。日焼け後の化粧品やローションに皮膚の乾燥やほてりをとる目的で配合されていることがあります。
使用前によく振ってから使用することをおすすめします。
4. グリチルリチン酸、グリチルレリン酸
抗炎症作用を期待して医薬品や医薬部外品、化粧品などに配合されているのですすんで使用するとよいでしょう。
日焼け止め成分(サンスクリーン剤)について
その主成分は、紫外線を吸収する有機化学物質(紫外線吸収剤)と紫外線を反射、散乱させることによって皮膚に達する紫外線の量を少なくする無機粉体(紫外線散乱剤)で適宜組み合わせて作られています。
サンスクリーン剤に使用されている主な紫外線吸収剤は、PABA 系、カンフル系、桂皮酸系(Parsol MCX)、ベンゾフェノン系(Oxybenzone)、ベンゾイルメタン系(Parsol 1789)などがあります。紫外線を吸収したのち吸収した太陽エネルギーは熱に変換されるため肌へのダメージはなく安全に使用できます。
紫外線吸収剤は吸収波長が決まっており、UVBを吸収するものがほとんどです。
紫外線錯乱剤は、無機粉体で主に酸化チタンや酸化亜鉛であり、おもに物理的に紫外線を散乱させます。一部は吸収作用をもつものがあります。紫外線以外にも可視光線も散乱させるため白く見えます。最近では、散乱効果が高く白さが目立たないようなのびのよい超微粒子の酸化チタンや酸化亜鉛が開発されています。散乱させる紫外線の波長に選択性はあまりなく、紫外線全体を散乱させるUVA防止剤としても有効で広く使用されています。
日焼け止め成分(サンスクリーン剤)の目的
紫外線をカットして皮膚に対する悪影響を最小限にとどめ、化粧品や医薬部外品として販売されています。以下の2種類に分類されます。
1. UVBをカットする商品:真っ赤になる日焼けを防ぎながらこんがり小麦色に日焼けさせる日焼け用商品
2. UVAとUVBをカットする商品:紫外線による皮膚反応をまったく抑制する日焼け止め商品
日焼け止め成分(サンスクリーン剤)の剤形
オイルタイプ、乳液、クリーム、ファンデーションタイプなどがあります。
オイルタイプは、皮膚への付着性がよく、汗や砂では落ちにくい利点があります。紫外線吸収剤や散乱剤を比較的容易に配合することができるので最も多く販売されています。
日焼け止め成分(サンスクリーン剤)の副作用
皮膚に対する安全性は紫外線散乱剤の方が高く、紫外線吸収剤は接触皮膚炎や光接触性皮膚炎のアレルギー反応を起こすという報告があります。
ベビー用や敏感肌用には紫外線吸収剤を含まないノンケミカル商品が多い理由はここにあります。
日焼け止め成分(サンスクリーン剤)の有効成分一覧
皮膚科臨床40(10):1527-1533, 1998より
無機系素材:
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、アルミニウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、マイカ、カオリン、セリサイト
有機系素材:
UVB吸収剤
桂皮酸系(cinnamic acid)
2-ethyl-hexyl p-methoxycinnamate(Parsol MCX)
ethoxyethyl methoxycinnamate(Cinoxate)
PABA 系
para-aminobenzoic acid(PABA)
amyl dimethyl PABA(Padimate A)
octyl dimethyl PABA(Padimate O)(Escalol 507)
カンフル系(camphor derivatives)
3-(4-methylbenzylidene)campher(Eusolex 6300)
UVA吸収剤
ベンゾフェノン系(benzophenone)
oxybenzone(Eusolex 4630)
ベンゾイルメタン系(bunzoylmeyhane)
4-tert-butyl-4`-methoxydibenzoylmethane(Parsol 1789)
isopropyl-methoxydibenzoylmethane(Eusolex 8020)