薬剤師のこともっと知ってね!
薬剤師とは
「薬剤師」の名称が法令上明文化されたのは、西欧の医学・薬学制度の導入が図られた明治時代のことです。
薬剤師とは、薬剤師法により薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする
と規定されています。
薬剤師になるには
薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。受験資格は薬剤師法によって4年制の大学で薬学に関する正規の課程を卒業した人に限定されていますので、まず、薬学系の課程のある大学に進学することが必要となります。
平成8年現在、薬学系の学科を設置している大学は全国に46校あります。夜間部や短期大学はありません。設立主体別にみると、国立14校、公立3校、私立29校となっています。
薬剤師国家試験は、毎年3月末に2日間の日程で実施されます。最近5年間の合格率は70%から80%の間で推移しています。試験に合格すると、申請により厚生省の薬剤師名簿に登録され、厚生大臣から薬剤師免許が与えられます。
薬剤師の職種と動向
薬剤師の資格を有している人が働く職場は、多岐にわたります。
薬局や医療機関での調剤業務、製薬企業での医薬品等の研究開発・製造、流通、販売、行政機関における許認可・監視指導・試験検査、教育機関などです。
平成6年末現在の薬剤師の届出数は17万6,871 人です。
業務の種別にみた薬剤師数及び構成割合
(厚生省大臣官房統計情報部「平成6年 医師・歯科医師・薬剤師調査」より)
http://www.nichiyaku.or.jp/yaku_fm.html
薬学教育協議会が薬学系大学卒業者の進路について調べた結果によると、平成7年3月の卒業生8,775人中、就職70%、非就職30%なっています。なお、非就職者の内約60%は大学院への進学者で占められています。就職した人の就業先をみると、病院・診療所35%、製薬企業27%、薬局21%などとなっています。ここ数年は製薬企業への就職が減少し、薬局への就業が大幅に伸びています。
病院薬剤師とは?
病院薬剤師は、医師の発行した処方箋に基づいて医薬品を調製する(”調剤”といいます)以外にも非常に広範囲の業務を行っています。そして、それぞれの担当薬剤師が綿密に連携を取り合い、患者さんに最も適した薬物治療が行えるように努めています。
1:調剤業務
医師の発行する処方箋に基づいて患者さんの病態に最も適した医薬品の調製を行っています。また、医師の発行した処方箋のチェック、服薬指導(患者さんへの情報提供)なども行います。
2:薬品管理業務
病院内で使用される全ての医薬品の購入から、在庫、院内各部署への供給を行っています。特に、品質面の管理(温度、湿度、光など)には万全を期しています。
3:製剤業務
各種製剤用の機器を設置し、市販されていない注射剤、錠剤、坐薬、点眼剤、軟膏剤などの調製を行っています。
4:医薬品情報業務
医薬品に関する情報の収集とその評価を行い、医師などの医療従事者へ提供し、より質の高い薬物治療が行えるようにサポートしています。
5:医薬品試験業務
各種試験用機器を設置し、医薬品の品質試験や血中の薬物濃度の測定・解析などを行い、薬物治療の適正化に貢献しています。
6:薬剤管理指導業務
入院患者さんへの服薬指導をはじめとしてベッドサイドで医薬品が適正に使用されるよう努めています。
7:混注業務
注射剤の調製、重症患者に対して高カロリーの注射剤を中心静脈から投与する特殊な注射剤を無菌的に調整します。
学校薬剤師とは
学校薬剤師は教育委員会から委託された、非常勤の学校職員という身分です。児童・生徒が一日の大半を過ごす学校の環境が、健康的で安全で楽しいものであることを目指して仕事をしています。「学校環境衛生の基準」に従い、一年を通じて様々な定期検査があります。その結果により、養護の先生、校長先生、場合によっては教育委員会に指導、助言をします。
具体的には、プール開きの前に、学校の先生方にプール管理の講習会をすることもあります。学校に出向いて、不潔な施設はないか、消毒は完全に行われているかなどを点検します。プールの水質検査もします。教室の照明環境を調査して、照明器具を増やすことをお願いしたり、教室内の二酸化炭素の量、落下細菌の数を測定して換気の方法をアドバイスしたりします。 給食施設や飲料水についても細かくたくさんの点検項目があります。
薬剤師の資質向上のための生涯研修や未就業薬剤師の研修
(財)日本薬剤師研修センターでは厚生省や(社)日本薬剤師会などと協力して、薬剤師の資質向上のための生涯研修や未就業薬剤師の研修を企画、実施しています。また、都道府県薬剤師会や地域の支部薬剤師会においても研修会が開催されています。長く職から遠ざかっている方も研修を受け安心して職場復帰できます。
薬剤師関係問い合わせ先
・薬剤師国家試験については、
厚生省薬務局企画課
東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
〒100-45 電話 03-3503-1711
・薬剤師についての全般的なことは、
社団法人 日本薬剤師会
東京都渋谷区渋谷2-12-15 長井記念館4階
〒150 電話 03-3406-1171
・病院診療所勤務薬剤師については、
社団法人 日本病院薬剤師会
東京都渋谷区渋谷2-12-15 長井記念館3階
〒150 電話 03-3406-0485