『ワーファリンカリウム』と『ビタミンK』
ワーファリンが血液凝固反応の中のビタミンKの働きを抑制しているのに、そこへ大量のビタミンKを摂ると、ワーファリンの作用が打ち消されてしまいます。カブラ菜、キャベツ、ブロッコリー、ほうれんそう、レタスでワーファリンカリウムとの飲み合わせの報告がありました。
しかし、これは量の問題。日常摂取量であれば大丈夫。パセリならバケツ一杯ぐらいとらないと影響しません。ただし、緑色の野菜ジュースのように濃縮されたものはさけましょう。赤色のトマトジュースは大丈夫。海草も大量はさけましょう。たとえば海草サラダは意外とビタミンKの摂取量多いですよ。
市販の栄養補給薬にもビタミンKが含まれていることがあるので注意。
突然、食生活を大きくかえるのもよくありませんね。

ビタミンK含有量の表を引用
研究班の本 p259-


『ワーファリンカリウム』と『納豆』
7月10日は、納豆の日
納豆についている納豆菌は、体内にはいって大量のビタミンKを産生します。このビタミンKがワーファリンの作用を打ち消します。
かといって、納豆菌のついていない煮豆やとうふは大丈夫。
一回でも、少量でも食べただけでもワーファリンカリウムの効果が変動します。くすりは、一定に効果を保つことが重要です。効果を変動させることはよくありません。

図の引用
臨床と薬物治療, Vol. 10, No. 1, 1991


『ワーファリンカリウム』と『クロレラ』
クロレラはとてもとてもビタミンK含有量が高いのです。
1mg/100g
ワーファリン服用中は、さけましょう。


『ワーファリンカリウム』と『たまねぎ』
加熱・乾燥したたまねぎは、ワーファリンと一緒にとるとワーファリンの効果が強くでて出血しやすくなったりします。


『ワーファリンカリウム』と『アボカド』
寿司ねたに美味しいアボカド。アボカドのビタミンCが肝臓に働きかけ、薬の分解を促進したり、腸管での吸収を阻害します。


『ワーファリンカリウム』と『アルコール』
肝臓でのワーファリンの代謝が抑制されて体内にワーファリンカリウムが蓄積した状態になってワーファリンの効果が強くでたり、腸管での吸収が早まることによってワーファリンの効果が強くでて出血しやすくなったりします。逆に、アルコールによって体内からくすりを排泄する方向に働き十分な治療効果が得られない時もあります。
ところがところが、ひとくち(35.7ml)のワインをのんでも影響はないという報告はあるんですよ。一定した治療効果を得るためにもアルコールはほどほどに。
市販のドリンク剤も注意ね。

アルコール含有量の引用
研究班の本 p308


『ワーファリンカリウム』と『ビタミンA』
ワーファリンカリウムの効果を増強し、出血しやすくなったりします。
ビタミンAの多い食品は、レバー、うなぎ、にんじん、ほうれんそう、春菊などなど。


『ワーファリンカリウム』と『ビタミンE』
ワーファリンカリウムの効果を増強し、出血しやすくなったりします。
ビタミンEの多い食品は、植物油、魚、卵、はい芽、ナッツなどなど。


『ワーファリンカリウム』と『ビタミンC』
ビタミンCの極端な大量摂取は、ワーファリンカリウムの効果を増強し、出血しやすくなったりします。


『ワーファリンカリウム』と『人工甘味料』
動物実験でワーファリンカリウムの効果を弱くすることが確認されましたが、ひとでの検討は、人工甘味料を使用した群と砂糖を使用した群との間に有為な差がでませんでした。しかしながら、注意は必要です。


『ワーファリンカリウム』と『ポテトチップス』
ポテトチップスにふくまれる脂質により、ワーファリンカリウムの吸収が低下します。アメリカでのそういう人がいたという報告だけであって、本当にどれくらい影響するのかはまだまだ定かではありません。


『ワーファリンカリウム』と『食用油の添加物』
食用油に添加されているシリコーン類似物質(メチルポリシリコーン)がワーファリンカリウムの効果を弱くする可能性があるという報告があります。これは、原因不明でワーファリンカリウムの効果が弱くなったひとの食生活を調査したところ、同じタイプの食用油を使用していた事実が発覚したからです。


『ワーファリンカリウム』と『他の医薬品』

とてつもなく、いっぱいあります。

ワーファリンカリウムの効果が強くなるもの
解熱鎮痛剤、抗生物質、抗うつ薬、抗てんかん薬、痛風治療薬、血糖降下剤、強心剤、抗菌剤、甲状腺ホルモン剤、抗甲状腺薬、消化潰瘍治療剤、タンパク同化ステロイド剤、高脂血症治療薬などなど

ワーファリンカリウムの効果が弱くなるもの
抗結核薬、催眠鎮静薬、白癬治療薬、副腎皮質ホルモン剤などなど