薬とあんまり関係ないじゃないのと思うかもしれませんが、紫外線防止剤の含まれた化粧品も薬事法により規定されています。紫外線防止剤は「厚生大臣が指定する成分表示」の成分に含まれます。
紫外線の問題は女性の美容に関する問題だけではありません。
そんなことで紫外線情報です。
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| 1. 生活の中での紫外線 2. あなたの街の紫外線情報 3. 紫外線の肌への影響 4. 紫外線の種類 5. A紫外線とB紫外線の違い |
6. 紫外線対策にかかせない「SPF値」、「PA分類」と最適指数 7 .SPFって何? 8. PA基準って何? 9. 日やけ止めを選ぶ目安 10. 使用シーンと使用性・安全性で選ぶ、日やけ止め |
海やプールへ出かけたり、屋外でスポーツをする時には入念にサンスクリーン剤を使っても、ふだんの生活の中ではあまり紫外線を意識しない人が多いのではないでしょうか。紫外線は、レジャーの時ばかりに浴びるものではありません。
しかし、たとえ日焼け色の着かない弱い紫外線でも、累積すれば肌の老化は確実に進行します。私たちは、ふだんあまり意識していない時も夏は軽い日焼け(サンタン)が起こるくらい、冬でも決して少なくない紫外線を浴びています。しかも毎日浴び続けているのですから、その合計はかなりの量となります。注意すべきは、レジャーの時よりむしろ生活の中での紫外線といえるでしょう。
長年日光に当たることで皮膚の張りがなくなり、深くしわが刻まれるような光老化や皮膚ガンが紫外線によって誘発されます。女性だけの美容に関する問題でなくすべての年代すべての方が皮膚を健やかに美しく保つべきでしょう。
今、どれくらいの紫外線浴びてるか本日明日の紫外線情報があります。
あなたの街の紫外線情報
日焼けで皮膚が黒くなる黒化(サンタン)は、紫外線の影響で作られる黒い色素、メラニンの働きによるもの。この現象は皮膚の非常に浅い部分で起きるため、数ヶ月後には皮膚の外へ運び出され肌は元の色に戻ります。このメラニン、実は自然が与えた天然のサンスクリーン剤で、紫外線をよく吸収します。つまり、皮膚のダメージを小さくするために自動的に体が紫外線に対応しているという訳です。
一方、紫外線の一部、特にA紫外線は皮膚の奥のほうにも入り込み、皮膚内部にダメージを与え、肌の弾力を奪ってシワ・タルミを作ります。線維質と呼ばれるこの組織は年齢と共に衰えるものですが、紫外線によってそれが非常に早まり、肌の老化が一挙に進むのです。ダメージは少しの紫外線でも着実に進み、時間がたってもなかなか元に戻りません。
「肌は紫外線を記憶する」のです。十分気をつけましょう。
太陽は波長の異なるガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線を放射しています。ガンマ線、X線、紫外線の一部は地表には届きません。地表に届く太陽光線は、290-400nmの紫外線、400-760nmの可視光線、780nm以上の赤外線です。光線は波長が短いほど強いエネルギーをもち、人体に大きな影響を与えます。たとえば、地表に届く太陽光線のエネルギーの割合は紫外線が全体の6.1%、可視光線が51.8%、赤外線は42.1%です。
紫外線に注目してみると、紫外線は波長によりA紫外線、B紫外線、C紫外線の3つに分かれます。A紫外線は320-400nm、B紫外線は280-320nm(実際に地表の届いているのは290nm以上の波長の太陽光線)、C紫外線は280nmまでです。が、このうち有害であるいちばん波長の短いC紫外線と次に短いB紫外線の一部はオゾン層に吸収されるため地表には届きません。オゾン層に吸収されずに残ったA紫外線(UV-A)とB紫外線(UV-B)だけが地表に届いています。最近では、このオゾン層の破壊にともなって、今後の紫外線増加が懸念されます。
日焼けの原因は紫外線のうち地上に届くA、Bです。それぞれの性質からA紫外線は「レジャー紫外線」B紫外線は「生活紫外線」ともいわれています。
長波長のA紫外線(UV−A)を受けると、サンタンを起こしますが、UV−Aはかなりの比率で真皮まで達するので、長期に浴びるとシワやシミなど肌の衰えや老化の大きな要因となります。35〜50%が表皮を通過し、真皮まで到達。波長が長いため、ガラスなどを通過し、車内や室内にも届いてしまいます。
一方、UV−Bの場合は大部分を表皮で吸収、散乱させるため、真皮にまで達する量は少ないのです。中波長紫外線(UV−B)を肌に受けると赤くほてった状態、つまり炎症(サンバーン)を起こし、数日後には黒く日焼けした状態、つまりサンタンを起こします。
6.紫外線対策にかかせない「SPF値」、「PA分類」と最適指数
化粧品の紫外線防止効果には、2つの表わし方があります。そして、その効果の大きさをしめすのが、『SPF値』と『PA分類』。ただし数値が大きいほうがいいと単純に理解している人が多いのではないでしょうか?やみくもに数値の高い商品を選ぶことよりまず、きちんとしたSPF値とPA分類の意味を理解し、ライフシーンに適した商品を選びたいものです。これを知っていると、対策もかなり違ってきます。
SPFとは、SunProtectionFactor(サンケア指数)の略でUVBの防止効果を表す数値です。
通常、夏の海辺で日光浴をした時、何も塗らないと20〜25分で肌は赤くなり始めますが、たとえばSPF43の日やけ止めなら、きちんと塗って20〜25分×43倍で約14〜18時間、肌が赤くなるのを防ぐことができます。
日焼け止め化粧品にはこれまで、UV−B防止効果としてSPF値(SUNPROTECTION FACTOR=紫外線防止機能)が表示されてきました。化粧品メーカーからは、乳液や下地クリームからファンデーションまでさまざまな用途の各種UVケア製品が売り出され、その数は数百種類とも。ある化粧品を使った皮膚が、何も塗っていない皮膚に比べてどの程度の紫外線量で炎症を起こすかを人工線で測定、数値化したもので、SPF値が高いほど日焼け止め防止効果に優れています。肌は個人差があって、日焼けしやすい人としにくい人がいますが、目安としては、買い物や通勤などの日常生活では10以下、スポーツをしたり海や山へ出かける時には20以上のものを使うといいでしょう。紫外線への関心の高まりから、メーカーによるSPF値競争が激化、最近では60を超える製品も出ています。
一方、UV−A効果については統一された測定法がなかったことから、日本化粧品工業連合会では平成四年より自主規制を行い、表示はしてきませんでした。ところが、UV−A効果の必要性が高まってきたため、平成四年十一月に紫外線専門委員会を設置。測定法の統一に向けて検討を進め、平成八年一月一日付で「日本化粧品工業連合会UV−A防止効果測定基準」が業界自主基準として発効しました。この測定法基準に従って試験し、UV−A防止効果があると見なされた製品にはPA基準が表示されます。
このPAは、日焼け止めを塗った肌にUV−Aを照射した場合に、何も塗らない肌の状態でUV−Aを照射した時と比べ、照射二〜四時間後の肌の黒化反応を何倍防御できるかを測定して決めています。表示は「SPF20PA++」のように、SPF値と併記されます。
PAとは、(PROTECTIONGRADEOFUV-A)の略で、次のように三段階に分類される。
PA+(UV−A防止効果がある)
PA++(UV−A防止効果がかなりある)
PA+++(UV−A防止効果が非常にある)
製品を選ぶ目安としては、UV−BとUV-A両方の紫外線を効果的に防ぐために、SPFが10前後ならPA+、SPFが20前後ならPA++、SPFが30前後もしくはそれ以上ならPA+++というように、双方のバランスが重要です。
たとえば、洗濯物を干す、買い物に出かける、子供と野外で遊ぶ、通勤・通学途上など、日常生活の中で浴びる程度の紫外線を防ぎたい場合は、SPFが10、UV−A防止効果はPA+で十分。レジャー時で浴びる大量の紫外線、たとえば真夏の海水浴やテニス、スキー、ゴルフ、ハイキングやキャンプなどを行った場合は、SPFが30前後もしくはそれ以上、PA+++の日焼け止めが適します。TPOを考えてSPF値、PA分類を使い分けることが、買い化粧品選びといえます。
高数値のものほど紫外線防止剤の量が増え、肌に負担を与えることもあるので、クレンジングを念入りにすることも大切。さらに日中は汗をかき、顔をぬぐったりするので洗顔をこまめにしたり二〜四時間ごとにUV化粧品を塗り直すのが有効。炎天下では、UV加工を施した日傘や帽子などもお薦めです。
日焼け止めクリームはいつまでも肌に残しておくと、かえってシミや小ジワなど肌のトラブルを招くことになるので注意したいものです。
オゾン層の破壊による有害紫外線の増加で、発ガン作用が懸念されるなど、日光の健康への影響も指摘されています。最近では子供でも、日光で受けた肌へのダメージがずっと残ることがわかっているので、強い光線はなるべく浴びないようにしましょう。
一日の紫外線量を防ぐためにはどれくらいのSPFが必要でしょうか?私たちは、サンスクリーンは1日の紫外線を防げればよいと考えます。資生堂のデータから、ほとんどの人は紫外線の強い地域で、日の出から日の入りまで太陽にあたっても、SPF50+で日やけを防ぐと言えます。
ただし、使用シーンや肌の紫外線に対する敏感さ(紫外線による肌の赤くなりやすさ)によって、必要なSPF・PAは異なります。
紫外線の強さというのは、晴天時に降りそそぐ紫外線の量のことです。紫外線は、地表に届くまでにオゾン層で吸収されるので、太陽が地球から最も遠くなる冬至は、紫外線がオゾン層を通過する距離が長くなり、それだけ吸収率も高くなります。冬に紫外線が弱まるのはこのためです。太陽の位置が徐々に高くなる3月から、紫外線は急速に強さを増してきます。
※SPF50+は日本化粧品工業連合会の統一基準で定められた上限値です。
これからの日やけ止めは、必要以上にSPFが高いものより、使用性と安全性が高く、紫外線による免疫力の低下に対して配慮されているなど、「機能性・使用性・安全性」という3要素がバランスよく満たされていることが大切です。紫外線防止効果という機能ばかりを追求しすぎると、白さ、べたつきといった使用性の問題が起きたり、肌への負担が大きくなるなど、安全性のバランスがくずれてしまいます。生活紫外線の肌への影響が懸念される今日、もう日やけ止めはレジャーなどの特別なシーンだけのものではありません。毎日使うものとしてSPFだけに左右されることなく、使い心地がよく肌への負担が少ない、本当に納得できるものを選びましょう。